診療概要

会陰式前立腺全摘除術


会陰式前立腺全摘除術とは、会陰(肛門と陰のう(睾丸を納めている袋))の間を横に6~7cm切開して前立腺に到達する方法です。特徴は、腹部に一切傷がつかず、サントリーニ静脈叢という危険な血管の処理が比較的楽に行えるため出血の危険が少ないこと、また、前立腺癌のできやすい部分(前立腺と直腸が接する面)の処理が細かく行えるため、癌の取り残しが少なくなるという長所があります。
前立腺摘除手術としては腹部正中切開法(臍下から恥骨まで縦切開)が国内で一番多く行われており、リンパ節切除を必要とする場合安定した術式となっています。難点は傷が大きくなること、サントリーニ静脈叢の処理に熟練を要することです。
これに対して内視鏡的前立腺全摘除、ロボット支援型前立腺全摘除は創が小さく(摘除した前立腺を取り出す創と内視鏡を入れる創)、出血量が少ないという特徴があり、比較的進行度の低いおとなしいタイプの前立腺癌に向くと言われています。
会陰式前立腺全摘除術は、内視鏡、ロボット法と同等の効果をもたらします。