辻仲病院グループ創設者 辻仲康伸
1948年、大阪府に生まれる。
1975年、横浜市立大学病院医学部を卒業後、大腸がんを中心とした消化器外科の大腸肛門病の臨床・研究に従事する。1982年、医学雑誌「胃と腸」に「IIc型直腸早期癌 – de novo発生の1例」の論文を発表。武藤徹一郎先生による病理概評で、「遂に“de novo癌が見つかったのか!”というのが、この症例を見せてもらったときの感想であった。(以下、略)」と評された画期的な症例であった。1985年、シカゴ大学医学部外科に留学し、小腸移植を中心に腸管の病理生理の研究を行う。
1988年、千葉県我孫子市に大腸肛門疾患と消化器内視鏡に特化した専門病院「東葛辻仲病院」を開設した。1999年の医療法人化後は、新たに複数のクリニックを開設、2009年には、診療範囲を拡充した「辻仲病院柏の葉」を開設し、院長及び理事長として5つの事業所を擁する辻仲病院グループ(医療法人社団康喜会)を率いた。
新しい痔核の手術方法であるPPHを日本で指導、普及に尽力するなど、医師として最先端の医療技術の導入をし、また、経営者の視点で新しいアイデアを創意し、その実現に向けて行動し、質の高い医療サービスを提供できる病院を目指して懸命に努力した。
また、将来を担う人材の育成にも力を注ぎ、医師を中心に多くの方々が辻仲康伸のもとで研鑽し、巣立っていった。院外においても、大腸肛門病学会の理事をはじめとする国内外の学会活動、特にアメリカとアジア近隣各国の病院との学術提携など、多方面において精力的に活動した。2006年より、国際学会「大腸肛門病セミナー(CDST)」を主催し、以後、東日本大震災の年を除き毎年開催した。
2015年、66歳で永眠。
経歴
年 | 月 | 出来事 |
---|---|---|
1948年 | 4月 | 大阪府に生まれる |
1967年 | 3月 | 大阪教育大学附属高等学校天王寺校卒業 |
1975年 | 3月 | 横浜市立大学医学部卒業 |
1975年 | 6月 | 横浜市立大学医学部病院第二外科入局 |
1976年 | 6月 | 横須賀共済病院外科勤務 |
1978年 | 6月 | 横浜市立大学医学部病院第二外科勤務 |
1980年 | 6月 | 横浜市立大学医学部病院中検病理勤務 |
1982年 | 6月 | 横浜掖済会病院外科勤務 |
1985年 | 7月 | シカゴ大学医学部外科留学 |
1986年 | 8月 | 松島病院肛門科勤務 |
1988年 | 9月 | 東葛辻仲病院開設 院長就任 |
1990年 | 11月 | 日本大腸肛門病学会評議員就任 |
1999年 | 7月 | 医療法人社団康喜会 理事長就任 |
2007年 | 11月 | 日本大腸肛門病学会理事就任 |
2008年 | 4月 | 日中大腸肛門病学術交流会代表世話人に就任 |
2009年 | 6月 | 辻仲病院柏の葉開設 院長就任 |
所属学会・認定資格
- 日本大腸肛門病学会 理事・指導医・専門医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医
- 米国結腸直腸外科学会(ASCRS)会員
- 米国内視鏡学会(SAGES)会員
- 国際外科学会(ICS)評議員