抗がん剤治療

抗がん剤治療と聞くと、「専門病院でしかできない」「専門のセンターでしかできない」と思うかもしれませんが、当院には、無菌室や安全キャビネットといった抗がん剤治療に必要な設備を完備しており、抗がん剤治療(化学療法)を実施しています。

辻仲病院で抗がん剤治療を行っていることを意外に思う方も多いかもしれませんが、当院は、「痔」を含む大腸肛門疾患を中心に、消化器領域を得意としている病院です。痔でお尻からの出血があると思い受診したら、実は大腸がんからの出血だったという場合が少なくありません。

また、大腸内視鏡検査も多く行っており、その時に大腸がんが見つかるケースもあります。当院ではそのような症例を多く経験しており、大腸がんに対しても治療を行ってきた経緯があります。また、近隣のがんセンターとも連携して治療にあたっています。

抗がん剤治療の範囲

当院では、消化器領域と泌尿器領域の抗がん剤治療を行っています。他のがん種については、ご相談いただけたらと思います。外来及び入院での治療が可能です。抗がん剤治療に精通した「がん化学療法看護認定看護師」による看護相談外来も行っています。

チーム医療による抗がん剤治療

抗がん剤治療は不安がいっぱいだと思いますし、副作用が怖いと感じる方も多くいると思います。当院では、医師、薬剤師、看護師で患者さんを支える仕組みを作っています。特に化学療法チームでは、きめ細かい情報共有を行い、患者さんが安心して、安全に治療を続けられる環境を整えています。

また、定期的に複数の医師、薬剤師、看護師で患者さん個々の治療について妥当性や方針を検証しています(多職種カンファレンス)。この場では、最新の治療方法についても検証を行い、順次取り入れを図っています。

治療を行うのは患者さん個人ですが、私たちは患者さんと一緒にがんと向き合っていきたいと考えています。不安や悩みは多いと思います。でも抱え込まず、一緒にやっていきましょう。